知れば知るほど面白い!目に青葉、山ほととぎす、初鰹の意味を知ろう

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さあ、解釈してみよう。

「目には青葉……」の俳句の意味とは

「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」。

江戸時代に作られたこの俳句。

「聞いたことはあるけど、どういう意味なのだろう?」

という方も多いのではないでしょうか。

これだけを見れば、

ただ名詞が並んでいるだけのように見えますし、

  • 「青葉」
  • 「ほととぎす」
  • 「初鰹」

の組み合わせにした理由も、

現在ではあまりよく分からないからでしょう。

でも、

「宿題やらなにやらで、この意味を調べてこなくてはならない」

となった時には、大変困るに違いありません。

また、これについて調べれば調べるほど、

色々な情報が出過ぎて混乱もするでしょうし、

途中で面倒になるでしょう。

そこで今回は、

「この句の意味や鑑賞」

と、

「もう少しこの句を掘り下げたら

どのようなことが分かるか?」

を、述べてみようと思います。

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俳句の季語?初鰹の意味を知ろう

まず、この俳句の意味を書いてみると、

次のようになります。

目には新緑の青葉が映り、

耳には山にいるほととぎすのさえずりが聞こえ、

口には初鰹の味が広がるものだなあ。

では、鑑賞してみましょう。

俳句には季語がありますが、

ここにある季語はなんと

  • 「青葉」
  • 「ほととぎす」
  • 「初鰹」

の3つで、全て夏です。

季重なり、という通常嫌われる用法なのですが、

この場合は成功しています。

その理由としては、以下の4つがあります。

この俳句の作られた江戸時代にいた人々が、

春から夏にかけて(正確には5月頃)に

最も好んだものを羅列したから、

ということがあります。

つまり、馴染みやすかったのです。

この句は、5月の初夏の風景を、

世界観を表現するのに欠かせない五感を

巧みに用いています。

また、元の句をよく見ると、

「目には」とありますが、

「耳には」「口には」がありません。

この句を作った山口素堂(やまぐち・そどう)は、

「『目には』と書けば、

自然と『耳には』『口には』という言葉が浮かぶだろう」

とわざと省略しているのです。

少ない文字数で世界観を表現する俳句にあっては、

非常に優れた表現技法と言えます。

元々「青葉」と「ほととぎす」は、

組み合わせて詠まれる詠題として

古くから出されてきていました。

そこに「初鰹」を加えた素堂の句が、

新奇性があり、かつ認められたのでしょう。

最初の「目には青葉」で字余りが起きており、

ここで一旦ゆったりとします。

それを利用して、

初夏の情景を浮かばせようとしています。

そこからは字余りもなく進むため、

テンポよく畳みかける、という技法も盛り込まれています。

これらが季重なりを相殺している、

ともいえるかもしれません。

江戸の人々にとっての「初鰹」

素堂は、

昔から使われてきた「青葉」と「ほととぎす」に

「初鰹」を組み込みました。

その理由は、「初鰹」が人気のあるものだったから、

ということでしょう。

しかし、初鰹は、当時どのような存在だったのでしょう。

そもそも日本では、

季節を感じながら、季節のものをいただくことを

大切にしています。

現在ではそれを「旬のもの」と言いますね。

その「旬のもの」をいち早く賞味することが、

何よりの喜びでしたし、

「初物」を食べると、75日長生きするとも言われていました。

つまり、「旬のもの」を食べることは、

日本人にとっては良いことだったのです。

中でも初鰹(一般には「のぼりガツオ」と言われます)は

さっぱりしています。

ただし、誰もが食べられたわけではありませんでした。

例えば、1匹10万円もしたとも言われています。

また、狂歌にも、

「女房を 質に入れても 初鰹」

というものが残っているくらいです。

ちなみに当然ですが、「絶対ありえないけどね」

という前置きを暗黙の了解としています(笑)

そんな初鰹は、現在でも愛され、食べられています。

まとめ

これで、かの俳句についての

深い理解は得られたのではないでしょうか。

俳句はちゃんと学び、調べていくと、

時代背景にまで踏み込め、奥が深くて面白いのです。

「俳句は嫌だ……」と言う人は多いことは事実です。

実際わたしも、それほど俳句は好きではありませんでした。

しかし俳句は、

「世界一少ない単語数で表現のできる文芸」

として有名です。

俳句という小さな世界に込められた、

大きな世界を実感できるのは、

日本人の特権と言っても過言ではありませんよ^^

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