着物を代々受け継ぐ方法!季節のクリーニング頻度や料金とは?

着物

着物って、どれくらいの頻度
クリーニングに出したら良いのか?

買う前、買った後にも気になりますよね。

 

 

私の経験で言うと、
そんなに頻繁に着物を洗ったという事はありません。

着るたびに、シッカリと着物のハンガーにかけて湿気を取る。
その時に特に汚してしまった所は無いかをチェック!

 

前回の記事でもお話ししましたが、
この作業をするかしないか?で、
大きな差が出てきてしまいます。

 

母や祖母は「ベンジン」とかで、
軽く叩くように落としてました。

 

今は、そういう事をする人は少ないでしょうね。
一生の内に数回だけしか着物を着ない。

中には成人式だけの人もいるかもしれません。

 

今の日本の習慣を見てみると、

着物を着ない人が増えてきてますから。。。

 

それに子供の結婚式の留袖、喪服などでも、
レンタルの人の方が多いかもしれません。

 

理由は簡単。
後が楽だからです!

楽だから、自分の着物を持っていても
レンタルする人が多いのも事実。

 

でも。
私の母は、祖母の親戚の形見分けに貰った着物を今でも着てます。

多分100年近く前の着物ですが、色目が濃い着物なので、
汚れが目立たないのでしょうが全然大丈夫ですよ!

 

ただそろそろ、本格的にお手入れしないといけないな〜
と言っています。
その理由は、娘に譲りたいから

妹が結婚する時に、母は着物を2枚譲りました。
妹は、母より背が高く、手も長いので、解き洗いをしてもらい、
仕立て替えをしてもらいました。

新品同様になりましたよ。

帯も、ひいおばあちゃんがお嫁入りに締めてきた物を
仕立て直して結婚の挨拶の時に締めました。
大事にすれば、着物も帯も代々受け継いでいけます。

 

我が家は、デパートの呉服売り場を通じて
着物をお願いすることが多いのですが、

何でも相談できるクリーニング店
見つけておいた方が良いと思います。

基本は、着るたびの手入れと年に1~2回の虫干しです。

 

出来るだけ手間をかけたくない人向けとして、
近頃は、ポリエステルのお仕立て着物もあって便利です。
値段もそこそこしますけどね!

 

 

 

★着物のお手入れでやってはいけないNGとは?

 

 

①ファンデーションによる汚れには注意

 

以前、衿に付いたファンデーションを
ベンジンを用いて落とそうとしたが、
かえって輪染みがひろがってしまいました。。。

ファンデーションには、漂白剤が含まれている物もあります。

 

自分では、なかなか取ることが出来ません

出来るだけ付かないように、注意してください。

 

 

②絹を湿った状態でこすらないで

 

絹は湿った状態で擦ってしまうと
スレ(毛羽立ち)ができてしまいます。

 

スレ修正は、薬品で毛羽立ちをねかせて色掛修正をします。

修正料金がかかるのに、完全には直せません。

 

液体をこぼした時は軽く押さえる様にしてください。

 

 

③汗ばんだなと思ったらしまう前に汗抜きをお奨めします。

 

着物を着たときに汗をかいて、通気の良い所で陰干しをしていたが、

数年後に長襦袢を出したら、衿の部分に黄変ができていた。

 

汗や水汚れは乾くと消えてしまいますが

時間の経過とともに黄変してしまうことがあります。

 

※数年も箪笥に入れっぱなしもNG!

 

 

★着物のクリーニングってどういう風にするの?料金は?

 

 

 

 

◆丸洗い

 

着物丸洗い専用の機械を使用して、水は使わず、

専用の溶剤でドライクリーニングします。

 

皮脂や、ほこり、チリ、排気ガスなどの油性の汚れを落とします。

 

  1. 染み、色焼け、スレがないか着物をチェックします。
  2. ②衿・袖口・裾など、汚れの着きやすい箇所を下洗いします。
  3. ③ドライ専用の洗濯機で、揮発性有機溶剤に洗剤をいれて洗います。
  4. ④自然乾燥で乾かします。
  5. ⑤蒸気のみでアイロン仕上げをしてふっくらと仕上げます。
  6. ⑥汚れが残っていないか、ほつれ、破れがないか確認します。

 

 

◆料金の例

 

  • 留袖…10,000~13,000円
  • 訪問着…8,000~10,000円
  • 振袖…10,000~13,000円
  • 浴衣…5,000円位

 

◆染み抜き

  1. 染みの成分判断
  2. 油性の汚れを落とす
  3. 水性の汚れを落とす
  4. 生地が変色してできた汚れを落とす
  5. 丸洗い
  6. 乾燥・仕上げ
  7. 色補正

 

◆染み抜きの料金

 

落とすのに必要な所要時間によって決まります。

ひとつの染みがいくらという基準は無いようです。

 

たくさんの染みがあっても、

直ぐに落ちるものなら料金は安くなり、

 

逆にひとつだけでも、古い染みや落とすのが難しい染みは

時間がかかるため料金は高くなります。

 

そのため染み抜きの場合には、
作業前に見積もりをするのが一般的。

 

*あくまで目安ですが、3,000~20,000円位

 

❖丸洗い、汗抜き、汗抜き併用丸洗い、カビ取り丸洗いもあります。

❖初めてクリーニングに出す時は、

質問に嫌がらず答えてくれる「着物専門のクリーニング店」を選びましょう!

 

知り合いの呉服屋さんに相談しても良いですよ。

 

大切な着物ですから慎重に選びましょう!

 

 

★季節毎でのクリーニングの頻度は違うのでしょうか?

 


夏
 

 

季節に関わらず、手に負えないシミや汚れが付いたら、

自己処理は避けてちゃんとクリーニンングに出しましょう。

 

それ以外は、着た後すぐにたたまずに、

風を通してから箪笥に入れます。

 

クリーニンングに出すとしたら、季節の変わり目です。

綺麗にしてから箪笥に保管するのは、洋服も同じです。

 

しばらくぶりに出したら、シミだらけは悲しいです。

 

クリーニング代も安くはないので、

日頃からの手入れや虫干しは大変ですけれど、

怠らないようにしましょうね!

 

洋服の衣替えと同じように、着物も衣替えをしましょう!

綺麗に保つ秘訣です!

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