日本人って本当に富士山が好きですよね!
初夢の一番も“富士山”、なんといっても“山と言えば富士山”。
山梨県側から見える富士山と、
静岡県側から見える富士山。
どちらが「裏か表か?」で
ひとつの番組が作れてしまうほどですから、
富士山恐るべしです ^^;
恐るべしといえば、
宝永大噴火以来、もう既に300年にわたって
噴火を起こしていないこともあって・・・
1990年代まで、日本の学校では富士山は
『休火山』と教えられていました。
わたしもつい最近まで、富士山は休火山と思ってましたし。。。
ところが富士山には、
いまだ活発な活動が観測されているため、
現在では『活火山』に区分されています。
本当に富士山が噴火した場合、
一体どのくらいの範囲まで灰が降り積もる?ものなのでしょうか?
静かに美しい富士山ですが、
ひとたび噴火が起これば
被害は想像を超えたものになるかもしれません!
穏やかな「霊峰富士山」!その歴史はまさに噴火の歴史だった!
富士山の前回の噴火は、1707年 です。
もう300年以上噴火していませんが、
それ以前は100年に1度は噴火しているような
活発な活火山のひとつでした。
現在富士山のふもとに広がる“青木ヶ原の樹海”は
溶岩流の後にできたものって、ご存知ですか?
また、“富士五胡”を分けたのも
溶岩流だということがわかっています。
溶岩流というのは、かなり広範囲に
流れ出るものだということですね。
記録に残る富士山の噴火は?
![富士山](https://ping-jing.com/wp-content/uploads/2015/04/E8Wo4ABrQEuRYXg1428244259_1428244311.jpg)
最も古い富士山噴火の記録は『続日本記』で、
781年の噴火が記載されています。
それ以降、資料に残っているだけでも
噴火や、噴火に近い活動が12回も記録されています。
現在300年以上噴火していないほうが
不思議なほどなんですね。
その活発な噴火の中でも、
三大噴火と呼ばれる大規模な噴火がありました。
800~802年(延歴19~21年)にかけて起こった一連の噴火です。
初めの噴火は、延歴19年4月11日~5月15日の1カ月間にもわたり、
火山灰が降り注ぐという激しい噴火が続きました。
昼でも火山灰のために暗く、夜は噴火の光が輝き、
雷のような音が続いたという記録があります。
さらに、延歴20年から21年初頭にかけて
再び火山灰が激しく降る噴火があって、
新たに箱根路を開いたとされています。
道路がふさがるほど砕石や降灰が続いた、
そうとう激しい噴火だったのですね。
平安時代の大噴火です。
864年に起こったこの大噴火は、
富士山の歴史上最大規模の噴火でした。
山頂から10km北西の斜面で起こった割れ目噴火は、
巨大な火柱と3回の大地震を伴い、大量の溶岩を流出させました。
噴出物の総量が約14億立方メートルになる途方もないものでした。
数字が大きすぎてイメージできないですね ^^;
現在の広大な青木が原の樹海は、この時の溶岩流の跡で、
この溶岩はさらに河口湖のほうへ向かって流れていった、
と記録されています。
1707年に起きた富士山の噴火で、
大きな規模と、最も新しい噴火ということで知られています。
比較的新しい噴火であることから資料も多く、
詳細な噴火の状況が分かっています。
宝永大噴火は溶岩の噴出を伴わない、ブリニー式の噴火です。
ブリニー式の噴火では、噴石や火山灰などが火山ガスとともに
噴煙柱となって吹き上がります。
噴煙が上空20キロまで噴き上がり、
富士山の斜面には高温の軽石が降り注いで
家屋を倒壊させ田畑を埋め尽くしました。
噴火は12月16日~12月31日なのですが、
被災民は食糧不足とともに、
その後の田畑の復興の苦労が記録されています。
その火山灰は100km離れた江戸にも降り積もりました。
宝永大噴火の49日前にはM8強の宝永地震が起き、
なんと死者2万人以上を発生させています。
宝永地震は、東海地震と南海地震の同時発生によって
引き起こされたとも言われているんです。
現在でも地震の発生が予想されている場所ですよね!
同じ規模の噴火が起きた場合の被害予想は?
ハザードマップによると、
最も遠くまで被害が及ぶ可能性があるのは「溶岩流」です。
ただ、溶岩流は比較的流れるスピードが遅いため、
逃げられる可能性はあります。
「噴石」も広範囲で、噴火してから比較的すぐに届きます。
噴石はたとえ小さくても、家の屋根に穴をあけるほどの威力があり、
当たると死亡することもある危険なものです。
大きいものでは20cmを超えるような噴石が
飛んでくることもあるので、ヘルメットなどの着用が大切です。
着用しても、防げる保証はありませんけど。。。
遠くからは煙のように見える「火砕流」は、
火山ガスに岩石や火山灰が混入したもの。
非常に高温になり危険です。
スピードがたいへん速いので、
火口近くの人はとにかく急いで避難するようにしましょう。
そして「火山灰」の被害範囲は格段に広くなります。
日本には偏西風が吹いており、風は西から東に吹いているため、
富士山の火山灰も東に運ばれていきます。
宝永噴火の記録でも、100km離れた江戸で5cm近くも
火山灰が積もったとされています。
ですので実際には、火山灰は数百キロ先まで届いていると考えてよいでしょう。
火山灰によって、首都圏での交通機関のマヒや、
電子機器のダウンなどが考えられます。
富士山にほど近い地域では50cmを超える降灰が予想されます。
長期にわたる降灰は、富士山の噴火でも最も懸念される被害のひとつなんです!
噴火が起こる前に準備しておいた方がいいものとは?
![富士山](https://ping-jing.com/wp-content/uploads/2015/04/20150405233515-1.jpg)
◆噴火は突然起こります!日頃からの準備が大切。
◎防災ハザードマップを確認し、避難先を決めておきましょう。
◎車は常にガソリンを半分以下にしないという習慣をつけましょう。
◎火口に近い地域では衝撃波に備えて、自宅の窓ガラスに飛散防止シートを
張っておくのも大切です。
◆備蓄しておく物
- マスクとゴーグル防塵マスク
- 3日分以上の飲料水(1日当たり1人3~4リットル)
- 3日分以上の保存食
- タオル
- ヘルメット
- 電池式ラジオと予備の電池
- 懐中電灯
- 予備燃料(暖房・車)
- 予備の衣服と毛布
- 応急処置用医療キット(常備薬含む)
- 掃除用具(シャベルなど)
- 現金
- 防火服(火口に近い地域)
まとめ
富士山が噴火したら・・・
想像するだけで、本当に怖いですよね。
もし噴火してしまったら、日本自体もどうなるか分かりません。
自分が生きていくだけで、精一杯になってしまうでしょう。
ただその時のためにも、準備は怠らないようにしましょう!
備蓄用の食料の賞味期限などは
定期的にチェックしたり。
必要な物も、それぞれの家によって違ってくると思います。
日頃から、非常時の事を話し合っておきましょう。
何事も備え有って憂いなし!
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