初日の出とは元日の日の出の事で
日本古来のもの。
ただ、庶民の間にも広がったのは明治以降。
天皇陛下が四方拝という、
元旦の儀式を始めたことが始まりです。
私達庶民(?)にとっては、初日の出を拝む習慣の歴史は
意外と浅いんですね!
初日の出を拝むのは、
初日の出と共に「年神様」が現れると
されているからなんです。
年神様は豊穣の神様なので、
食べ物に困らないようにその年の豊作を祈り、
また、前の年の実りに感謝をするために祈るのです。
「ご来光」は、朝日が昇る情景が
阿弥陀如来の「ご来迎」のように見えることから、
ご来光という言葉の語源とする説が一般的です。
今では、信仰とは関係なく
「初日の出」と「ご来光」を同じ様に使う場合もあります。
私は、「ご来光」と言えば、
富士山の「初日の出」をイメージしていました。
でも富士山に限らず、高山などで迎える初日の出をすべて、
「ご来光」と呼ぶようですね。
また、初日の出だけではなく、
全ての山から見る日の出を「ご来光」と呼ぶという説もあります。
その「ご来光」を見るために
日本一の山、富士山に登山するために出発する時間などを
調べてみました。
富士山に登って見る「ご来光」!
大変でしょうが、きっと神々しいでしょうね~。
富士山のご来光は何時に見れるの?
まずは2015年、月ごとの富士山山頂の《日の出・日の入り時刻》です。
2015年1月
- 日の出:6時40分頃
- 日の入り:17時過ぎ
※厳冬期
2015年2月
- 日の出:6時10~30分頃
- 日の入り:17時20~50分頃
※厳冬期
2015年3月
- 日の出:5時30分~6時頃
- 日の入り:17時50分~18時20分頃
※厳冬期。
そして、気温が上がってくると雪崩、落石にも
注意しなければいけません。
2015年4月
- 日の出:4時40分~5時30分頃
- 日の入り:18時20分~18時40分頃
※4月下旬には5合目への通行止めが解除されます。
気温上昇による雪崩、落石にも注意が必要です。
2015年5月
- 日の出:4時20分~4時40分頃
- 日の入り:18時40分~19時過ぎ
※GWでも、富士山の5合目からは上は、まだ雪が残っています。
初心者に登山は無理です。
2015年6月
- 日の出:4時20分頃
- 日の入り:19時過ぎ
※中腹では、花のシーズン。
山頂付近では、まだ雪が溶け残っています。
2015年7月
- 日の出:4時20分~4時40分頃
- 日の入り:19時過ぎ~19時20分頃
※7月中旬から富士山は山開きを迎え、登山シーズン到来!
梅雨明けは、7月中旬~下旬です。
2015年8月
- 日の出:4時40分~5時過ぎ頃
- 日の入り:18時半~19時頃
※富士山が最も混み合う月です。
2015年9月
- 日の出:5時過ぎ頃~5時半頃
- 日の入り:17時半~18時半頃
※富士山は、9月中旬に山仕舞いです。
初心者の登山はここまでです。
(山小屋が閉まるとトイレも使えません。)
2015年10月
- 日の出:5時半頃~6時頃
- 日の入り:17時頃~17時半頃
※富士山の山頂は昼間でも気温は氷点下です。
2015年11月
- 日の出:6半頃~6時半頃
- 日の入り:16時45分頃~17時頃
※11月下旬には、5合目への道路が冬期通行止めとなります。
2015年12月
- 日の出:6時半頃~6時40分頃
- 日の入り:16時45分頃~17時頃
※厳冬期です。
富士登山は、基本的には7月〜9月の山開きの時だけ。
それ以外の時期は、一般の人は富士山に登ってはいけません!
御来光を目当てに、夜明け前から山頂手前は
長い行列が続きます。
御来光に間に合わないと焦って、
行列を追い越そうとする人がいますが、
これはルール違反です。
事故やトラブルを避けるためにもマナーは守りましょう!
❖日の出の約1時間くらい前から、
真っ暗だった空の東が、薄青くなって来ます。
そして日の出の約30分くらい前から
ライトが無くても足元や周囲が見えるぐらいまで
明るくなります。
日の出の「大体の目安」にしてください。
登山に焦りは、禁物です!
ご来光を見るチャンスは次の機会にもあります。
余裕をもってマイペースで!
ご来光を見たい!登り始める時間やポイントとは?
富士山でご来光!2つのプラン!
(1)日帰り夜行登山で行こう!
夜8時頃に登山口を出発
↓
山頂でご来光を迎える
↓
午前中には五合目に戻るプラン。
夜間登るため、
ヘッドライトの予備電池や防寒対策・体調管理など
十分な注意が必要です。
また山頂付近での「ご来光」は非常に混雑します。
計画は時間的に余裕を持たせて立てましょう。
体力的も精神的にもハードなプランです。
◆日帰り夜行登山を成功させるポイント!
デメリット
- 暗闇を登るので視界は悪く足下がよく見えません
- 気温は0度以下になります
- 山頂付近、ピーク時には八合目付近からご来光渋滞ができます
ポイント①
五合目には早めに到着しておきましょう。
出来れば、午後6時頃には到着しておきたいですね。
*高山病予防のために五合目で時間をかけて
体を高度に慣らすこと。
*ご来光渋滞を避けるために早めに出発すること。
チョッと早めの午後7時頃に出発しましょう。
ポイント②
前日の睡眠・当日の仮眠は
十分にとっておきましょう。
徹夜で登山するのですから、睡眠不足は大敵。
早くても五合目に下山できるのは午前9時過ぎになります。
とにかく寝ましょう!
他にも、ヘッドランプは必需品(予備電池も)。
飲み物、携行食、カイロも必需品です。
(2)山小屋で宿泊、1泊2日で行こう!
中腹の七合目か八合目で宿泊して。
↓
翌朝ゆっくりと頂上を目指します。
こちらは、山頂でのご来光にこだわらないプラン。
ほとんどの山小屋からご来光を拝むことが可能です。
時間をかけて自分のペースで登ることができるので、
特に初心者や子供と一緒に登るにはおススメのプランです。
ただ、登山時間が長いので、
水分・携行食は多めに準備をしておきましょう。
登山初心者の時はハードルを上げ過ぎず、
まず“山に慣れる”ことを目標にしましょう!
コメント