小学校への就学を控えた子どもたちは、
居住地の学区に基づいて、
就学時健診を受けることになっています。
そこで何か問題がある場合、学校側が把握すると同時に、
「就学までに治療可能なものは、受診しておきましょう」
というものなのですが、
その中のひとつに視力検査があります。
小学校入学前のお子さんにとっては、
この時受ける視力検査が初めて、
という方も少なくないかもしれません。
少々のアレルギーによる目のかゆみなど、
「これまでは小児科のお世話になっていたよ〜」
という方にとっては、ここで再検査を要して、
初めて眼科を受診するということになるでしょう。
要受診とは言われても、
念のため程度の気持ちで受診したところ、
医師から告げられた診断名が「遠視性乱視」だったら?
とても深刻な状況の様に捉えてしまう方も
いらっしゃるかもしれません。
そんな方の心配を少しでも軽くできれば・・・
と思い、今回は遠視性乱視についてお話していこうと思います。
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遠視性乱視と近視性乱視の違い
遠視性乱視についてお話しする前に、
まずは、目が通常どのようにピントを調節しているのか?
また、遠視や近視の場合は、
ピントの合わせ方にどのような不具合が出るのか?
についてをご紹介します。
こちらのユーチューブ動画、見てみてください。
乱視は、角膜にひずみが生じることが原因で、
光の情報をひとつに集めることが出来ない状態をいいます。
先ほどの動画のような、遠視や近視に加え、
乱視の状況を併せ持つ目の屈折異常が、
それぞれ「遠視性乱視」、「近視性乱視」なんです。
遠視性乱視と診断された後は?
![視力検査](https://ping-jing.com/wp-content/uploads/2015/07/7d046d7f734a1b463e5d4ccc0c29ced3_s.jpg)
では、遠視性乱視と診断されたら、
どうしたらよいのでしょうか?
遠視の場合、見ようとする物体との距離にかかわらず、
焦点を合わせようと、眼球の筋肉を働かせるため、
眼精疲労を起こしやすくなります。
そうなると、集中できる時間も短くなってしまうため、
学習にも支障が出てきてしまうことでしょう。
幼稚園時代は「学習」といっても、
製作活動などが中心でしょうし、
園によっては複数担任制をとっていたり、
それほどの影響もないでしょう。
しかし、小学生ともなると、
基本的にはクラスに対して教員1名のみ。
全体への一斉指導のもと、
自分の席に着席しての学習を、
行わなければいけません。
そうなると、集中力の欠如というのは、
そのまま学習の遅れへとつながってしまいます。
また、中にはそれがきっかけで、
そもそもの登校を渋るようになってしまう・・・
なんてお子さんもいるかもしれません。
このような影響を最小限に食いとどめる為にも!
遠視性乱視の可能性があった場合は、
ちゃんと医療機関を受診し、
検査を踏まえて、その診断が確定した場合、
眼鏡の使用や点眼など適切なケアをしてあげましょう。
乱視用コンタクトレンズや、レーシックという手段もありますが、
お子さんの年齢から考えると、まだ時期尚早と言えるでしょう。
まとめ
![メガネをかけて寝る犬](https://ping-jing.com/wp-content/uploads/2015/07/a08f0486ae966935b01570ce4b485667_s.jpg)
もしも、6・7歳頃までに適切な治療をしてあげられなかった場合。
その後の回復には困難を要し、
眼鏡を使用しても視力を延ばすことができず、
運転免許の取得もかなわない、
という事もあり得るそうです。
また近視の場合は、目を細めて、
器用にピントを調整できてしまう場合があり、
見えないという状況に気付くのが遅れてしまうことがあります。
しかも、その行為が目に負担をかけ、
乱視を進行させてしまう可能性があります。
いずれの場合も、早期発見・早期治療が
カギとなることは間違いありません。
お子さんもためにも、きちんと対処してあげましょう!
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