粋でお洒落な着物を誂えたら、
合わせた扇子を持たなくちゃ!
って事で前回、浅草での扇子の名入れの
お話をしました。
今回は、扇子を使った昔からの遊びを
ご紹介します。
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投扇興(とうせんきょう)ってご存知ですか?
日本の伝統的対戦型ゲーム!?
と言って良いと思います(笑)
桐箱の台の上に立てられた、
「蝶」と呼ばれる“的”に向かって、扇を投げます。
その「扇」「蝶」「枕」の3つによって作られる形を、
源氏物語や百人一首になぞられた、
“点式”にそって採点して、その得点を競うわけです。
投扇興の起こりは、
江戸時代の中期の頃の京都だとされています。
中国伝来の投壺(とうこ)という遊びを
誰でも手軽に遊べるものにアレンジしたのが、投扇興。
一時は庶民の間で大流行したそうです。
その後、衰退していった投扇興は、
戦後になって復古されました。
現在は、大小のさまざまな団体が、
それぞれ独自のルールや形式を用いて、活動しています。
またマスメディアによって、度々取り上げられて、
認知度もかなり上がってきています。
テレビとかで観たことがある人も、多いと思います。
一見すると優雅そう・・・
ですが、いざやってみると絶対“熱く”なりますよね!
投扇興を知ってみよう
❖蝶
的のこと。
イチョウの葉の形で、布張りの、
両脇に鈴を垂らした的が一般的。
下には五円玉数枚を入れた錘(おもり)がついている。
9×9cm程度。
❖枕
的を乗せる台のこと。
主に桐材。
17.5×9×9cm程度
❖扇
投扇興専用の規格で作られたものを
用いることが多い。
老舗の扇屋さんである、宮脇賣扇庵の扇や、
其扇流と、その支流でもちいる扇は、
閉じた時の長さが約25cm、
開くと幅が約40cmほどの、
8本の骨の扇を用いています。
これに対して、戸羽流や御扇流は、
骨10本か、あるいは12本の扇を用いています。
流派としては、
- 其扇流(きせんりゅう)
- 御扇流(みせんりゅう)
- 都御流(みやこおんりゅう)
- 戸羽流(とわりゅう)
が有名で、その数は数十はあるらしいです。
まとめ
貴族の遊びかと思ったら、
実は庶民の遊びだったんですね〜
今やっても、楽しい事は間違いないでしょう。
「投扇興って知ってる?」
話のネタにも、面白いかもしれません。
ゼヒ一度、やってみたいですよね!
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