胃の検査といえば「バリウム!」
という時代が長かったのですが・・・
最近は「胃カメラ」で、しかも苦しくない、
という噂の、鼻からの検査の選択もできるようになり、
切りかえる方が増えてきています。
とはいえ、初めての方は不安ではないでしょうか?
口からと鼻からで、どう違うのか?
費用は変わらないのか?
今回は、そんな胃カメラの方法について、
まとめてみました。
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バリウムと胃カメラの比較
胃のバリウム検査が、透視検査であるのに対し、
胃カメラ検査は直接目視検査です。
その場で確定診断ができる上に、
場合によっては治療もできますので、
二度手間にならないという利点が有ります。
この胃カメラ、検査が苦しいという噂があり、
二の足を踏む方が多かったのです。
ですが最近では、ケーブルがかなり細くなり、
鼻から挿入する方法も開発され、
選択の幅がひろがりました。
口からの胃カメラと、鼻からの胃カメラ、
両方の比較をしてみます。
○経口胃カメラ検査(口から挿入)
- カメラケーブルの太さ10㎜(鉛筆で7㎜です)
- 前処置(口内・喉麻酔)15分、検査5~10分
- 喉を通る違和感あり、オエっとなる。
- 嘔吐反射の強い人には不向きか?
- 前日9時以降飲食禁止(施設により違いあり)
- カメラ画像がクリアである。
- 施設によっては、少量の麻酔薬(鎮静剤)を注射して
検査する方法も選択できる。
○経鼻胃カメラ検査(鼻から挿入)
- カメラケーブルの太さ5㎜
- 前処置(鼻喉麻酔)25分、検査7~10分
- 喉を通さずに、鼻からなので、オエっとしない。
- 鼻の中の構造により、多少の痛み出現。
- 鼻炎などで、鼻の中があれている人には不向きか?
- 前日9時以降飲食禁止(施設により違いあり)
- 検査中会話可能。
- カメラ画像が、やや劣る。
最大の違いは、カメラケーブルの太さと、
ケーブルの経路ということですね。
ケーブルが太い方が苦しくなりますし、
喉の奥・舌の付け根をケーブルが接触していれば、
オエッとなります。
ただ必ずしも鼻が楽とは言えません。
その方の鼻孔や鼻道の形状によって、
痛み・不快感の感じ方も変わってきます。
明らかに狭い鼻道でも、
何ともない方もいれば、逆の場合もあります。
費用は、どちらも大差はありません。
1割負担者で、1500円程度です。
(*検査料のみです)
そして、どちらも内視鏡医の技術で、
苦しいか否かに影響を及ぼします。^^;
もしバリウムの検査で要精密検査と言われ、
再検査として胃カメラを受けるならば!
小さな早期胃癌を検索するためにも、
画像が鮮明な経口胃カメラの方が
有利になるのではないでしょうか。
「結局、検査を受ける個人々で、
メリット・デメリットが異なる。」
と、言ってしまうと身も蓋もありませんが・・・^^;
他人が経鼻カメラが良いといっても、
必ずしも自分にとって最良の方法とは限らないということを、
頭の片隅にでも、とどめて頂ければと思います。
まとめ
何より大切なのは、病の早期発見!
胃癌を早期に発見することを目的とするなら、
多少の苦しさは我慢かな?
日本人の胃癌死亡率はかなり高く、
でも早期に発見すれば治癒率90%と
言われているのですから!!
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