大晦日。
今年が終わろうとしている、
師も走る忙し〜い、一年の最終日。
我が家は3人家族。
今年は帰省しないので、親子水入らずで年越しです。
ママは大忙し・・・
パパも、担当の風呂場と洗濯機の大掃除を終えたところ。
ひとやすみしたら、
後は注文しておいた「年越しそば」を、
近所の蕎麦屋さんに受け取りに行けばいい。
昼寝から起きた息子も、
一緒に行くと言ってきかないので、
二人で行くことにしようか。
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蕎麦屋まで往復1キロ弱。
こんな穏やかな晦日に、のんびり歩いてみるのも悪くない。
コートとマフラーと手袋も忘れずに。
帰りは、背負う羽目になりそうだが、どうだろう?
父 「寒いぞ、大丈夫か?」
息子「うん」
父 「じゃあ、ママいってきます。」
息子「しゅっぱーつ」
年越しそばの意味や由来、子供への説明方法
家々には門松が飾られ、
いつもの街が少しあらたまってみえる。
父 「今年の年越し蕎麦は、温かい方と冷たい方、
どっちにする?」
息子「ボク ツウだから、ザルかな!」
父 「ぷっ(笑)
ところで、どうして大晦日に蕎麦食べるか知ってるか?」
息子「うーんとね、おいしいからかな。
わかんないや、パパどうして?」
父 「江戸時代から続く、習慣らしいぞ。
江戸時代ってわかるか?」
息子「うん、知ってるよ。おさむらいさんがいた頃でしょ?
ずーっと前だよね。」
父 「そうだよ、良く知ってるね。
その、ずーっと昔から、12月31日に食べていたらしいんだ。
蕎麦はながーいだろう。
人も元気でながーく生きられますようにって、
お願いした事が始めだそうだよ。」
息子「ふーん。」
父 「他にも理由があってね、
蕎麦が体の内の毒を消すと信じられていたから。
とか、蕎麦は切れやすいから、病気や悲しみと縁を切るっ、
ていう願いも込められていたんだそうだ。
体の中も、気持ちもきれいになって、元旦を迎えようと言う、
人々の心のあらわれだったのかもしれない。」
父 「どれもみな、言伝えでね、
こう言うのを風習っていうんだよ。
パパは日本の古くからの良い習わしだとおもうよ。」
息子「外国にはないの?」
父 「うーん、そうか外国の年越しそばみたいな風習かあ?
パパも考えたこと無かったなあ。良いところに気が付いたね。
家に帰ったら、調べてみよう。
今アメリカにいる、叔母ちゃんに、
フェイスタイムしてみても良いかもな。」
蕎麦屋さんで、年越し用生蕎麦3人前、
1,800円(たれ、薬味つき)を支払う。
かきいれ時で、蕎麦屋のご夫婦は忙しそうだ。
父 「さて、違う道を通って帰ろうか?」
息子「オーケー」
息子「ママさ、としこしそばのふうしゅう知ってるかなあ?
ボク帰ったら、教えてあげるんだ。」
たしか、家の本棚に『ときそば 落語絵本』があったはずだ、
探して息子に読ませてあげようと思った。
あの子には、まだ早いだろうか?
いいさ、一緒に読めばいいんだから。
今年もあと数時間で終わろうとしている。
あなたも、どうぞ良いお年をお迎えください。
くれぐれも、年越し蕎麦は
今年のうちにお召し上がりくださいね。
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