WTOってどんな機関?FTAの関係は?EPAやTPPとの違いとは?

経済

ニュースなんかを見ていると、
WTOがウンタラカンタラ・・

FTAやEPA・・・

TPPでアベさんが・・・・

 

 

クワッ (ノ`Д´)ノ—–┻┻ -3-3

 

 

 

なんてなっちゃいそうに(笑)

 

説明も難しいし、イライラしてしまいます。

 

でも、私の仕事は貿易に携わっていて・・・
上司から言われた事は。

「そろそろ、中国との貿易以外も勉強しーや。」

逃げ切れなくなってきました。

 

勉強しなければ、来年のボーナスにも影響するかもしれない!

ただでさえ少ない給料、これ以上下げられると
生活が〜・・
再婚の夢が〜・・・

必死で調べてみましたよ!

 

 

 

WTOってどんな機関?簡単にまとめてみた

 

 

WTOとは、World Trade Organization(世界貿易機関)の略。

 

起原は、1929年のニューヨーク株式市場の大暴落。

そして、アメリカでのスムート・ホーレイ法という、
歴史的な高水準輸入関税法の施行。

その影響により、世界経済大恐慌。

世界経済が急激に縮小し、
第二次世界大戦に発展してしまいました。

 

第二次世界大戦後、アメリカの主導、他23カ国によって、
GATTという、高関税などの貿易障壁の除去を目的とした一般協定を発足。

その後、1995年に現在のWTOが、
スイスのジュネーブにて設立されました。

 

 

現在のWTOの役割

 

何をしている機関かというと。

各国間の貿易のルールを作っての取り纏め。
加盟国同士での自由貿易を促進を促すという仕事をしています。

このWTOの加盟国、現在では160カ国にもなっています。

 

 

なぜ貿易の自由化をしようとしているのか?

 

貿易を行うと、その輸出国、輸入国の双方で
関税がかかります。

輸入した国の会社は、その関税がかかった関税を、
輸入した商品に乗せて売ります。

 

という事は、輸入した国で売る時には、
元々の生産国での値段よりも、高く売らなければならないという事。

 

関税が高過ぎるとその分、販売する値段も高くなります。
その輸入した国では、予想しているよりも、売れない可能性が出てきます。

売る側(輸出者)も買う側(輸入者)も、
「この商品は、消費者に買ってもらう事は難しいんじゃないか?」
と考えますよね?

 

世界の貿易の流れを鈍らせてしまう。
世界経済の発展が、鈍化してしまう。

 

この、世界経済の発展を鈍らせる事を防ぐために、
WTOは自由貿易のルールを整備し、スムーズな流れを作ろうとしている機関です。

 

 

FTAって何?

 

 

貿易の自由化協定

2〜3カ国間で、自由貿易の協定を結ぶ事。

 

協定を結んだ国がお互いに。

輸出や輸入の時に発生する関税率を下げる、
または関税を撤廃したりして、
貿易を活発化させます。

関税だけでなく、輸入規制の品目基準を緩めたりという事も。

 

 

じゃあEPAって??

 

 

FTAは貿易に重点が置かれている事に対して。

EPAは、貿易だけではなく
人に移動の自由化や、投資の規制を緩める協定

 

人の移動の自由化が実現すると、
査証(ビザ)発行の簡略化や、ビザ無しでの入国滞在期間が長くなったり。

貿易をするビジネスマンにとっては、
このメリットは非常に大きいですね。

FTAよりもさらに、国家間でのつながりは深くなります。

 

 

FTAやEPAは、何のため?WTOは機能しないの?

 

 

WTOは、加盟国全てに対して、
貿易の自由化のルールを決めて整備しています。

 

全ての加盟国が合意しないと決定する事が出来ない方式を取っています。

これを、コンセンサス方式と言いますが。
この、コンセンサス方式がクセモノで・・

 

WTOに加盟している国は、160ヵ国。

これでは、一つのルールを決めるのにも
かなりの時間が必要になってしまいます。

 

私なんか、会社の飲み会の幹事をする時も、
食べたい物を取りまとめるのにも四苦八苦。

それが、「国」という、色々な利害が絡み合った人達、
160もまとめなければならない・・・

 

無理でしょ。少なくとも、私には無理です。

 

え?聞いてない?

o(・Д・ = ・Д・)o  あれ?

 

 

なぜこんなメンドクサイ、コンセンサス方式を取っているのか?

 

どの国もやっぱり、自分が一番大切です。
自国の産業や資源だけを守ろうという動きをしますよね。

強い国と弱い国が言い合うと、
やっぱり強い国が勝ってしまいます。

 

WTOは、先進国ばかりに有利なルールに偏ってしまわないよう
色々な品目の関税を、バランスよく引き下げるように考えています。

そうしないと、下手をすると戦争が起きてしまいますから。

 

 

WTOにとってのFTAやEPAとは?

 

 

ただ現在のWTO、どーにもこーにもならなくなっている事も事実。

160ヵ国も加盟しているので、一つのルールを決めるだけでも
数年から十数年もかかってしまいます。

 

これに対して。

 

FTAやEPAは、こんなメンドクサイ事はしなくても
参加したい国だけの意見を取りまとめるだけで良い。

決定し、実現するスピードが、断然速いという事ですね。

 

現在の、巨大になってしまった、身動きが取りにくいWTO。

そのルールを補完する方法として、
FTAやEPAが注目され、各国で押し進められています。

 

 

ニュースで話題のTPPって何なの?

 

 

TPPは、Trans Pacific Partnership(環太平洋戦略的経済連携協会)の略。

 

内容は、参加国が多いFTAのようなもの。

すべての物品、10年以内に関税の完全撤廃を目標としています。

 

アメリカ主導のようになっていますが、
元々はシンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイの
4カ国が協定を結びました。

ここに、アメリカやオーストラリアなどが乗っかり、
現在では日本も参加を表明しています。

 

 

関税、輸出入の規制品目がある理由

 

 

関税は単純に考えると、
国が税金を徴収して稼ごうとしているという事。

 

この税金を撤廃すれば、
貿易は活発化する

これが、WTOやFTAなどの目的です。

 

ただこれは、国によって、業界によっては、
見る角度を変えるとデメリットになる事も

 

高い関税をかけているという事は、
外国からは安い商品を輸入出来ません。

という事は、自国内の会社は、海外の安い商品と戦う必要はありません。

 

関税や輸入規制は、自国の産業や雇用を守るという側面もあります。

ものごとには、一長一短があるという事です。

 

 

TPPに参加する事によって、日本の農業などは壊滅すると言われています。
ただ、活性化する業界も出てくるはず。

 

日本政府が、日本の将来をどのように導こうとしているのか?
私たち一般人には見えません。

が、自分の見は自分で守らなければならない。
時代が加速している事は間違いない。

 

 

私も、将来を考えて勉強をしなければ・・・

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