「オレ、厄年なんだよね〜」
「あっ!わたしも。。。厄除けしないと。」
前回の記事では、
厄年には厄祝い=厄年の贈り物
という風習が残っているとお話ししました。
この風習ですが、厄年の起原は役年と書き、
表現や意味が違うことから始まっています。
今は、一般的にはお祝いと言うよりも、
厄除けの意味として、この風習が残っています。
ですので、厄年の贈り物というよりは、
厄年のプレゼントと言った方が、
正しい感じがしますね。
日本語の微妙なニュアンスですけど・・・
厄年のプレゼントには何を贈ったら良いのか?
今回は、このお話をしたいと思います。
「送る」じゃなく、「贈る」と書いているところがポイントですよ ^^
厄年の贈り物の意味って?
まず始めは、厄年の贈り物の意味のお話から。
先ほどもお話ししましたが、
厄年のプレゼントには、
「プレゼントを貰う人の、厄除けの意味」
が込められています。
その厄除けの意味として、
- 長いもの
- 七色のもの
- うろこ模様のもの
この3つのものをプレゼントするのが良い、
とされています。
では、それぞれの意味をお話ししましょう。
長いものを贈る意味
まず始めは、「長いもの」。
長いものって何やねん!
と思いませんでしたか?
わたしは思いました ^^;
具体的に、どんなものなのか?
例を挙げてみます。
男性へのプレゼント
- ネクタイ
- ベルト
- などなど
女性へのプレゼント
- マフラー
- ネックレス
- などなど
ほんとに長いものですね。
厄年のプレゼント「長いもの」には、
長寿を願う意味が込められています。
厄年という人生の節目に、
長いもの = 長寿を願う
贈りもの。
昔は、今よりもずっと平均寿命が短かったですし、
赤ちゃんが生まれてくることも奇跡に感じるほど、
命がけでした。
平均寿命で言うと、
1890年は、男性で42歳、女性で44歳。
今だと、まだまだバリバリ働いている年齢ですね。
それが、100年以上経った今では、
男性は79歳、女性で86歳。
2倍近くも長生きするようになりました。
贈りものに効果があったのかどうかは別として、
生まれてくること、生きることそのものが奇跡だった昔。
そんなことから、このような思いが
込められるようになったんですね。
七色のものを贈る意味
次は、七色のもの。
これには、いくつかの説があります。
まず一つめの説は、七福神を表しているという説。
七福神と言えば、七人の神様。
七福神
- 恵比寿天(えびすてん) :漁業の神様。商売繁盛。
- 大黒天(だいこくてん) :農業の神様。財宝、福徳開運。
- 毘沙門天(びしゃもんてん) :四天王の一仏。融通招福。
- 弁財天(べんざいてん) :音楽、言語の女神。知恵財宝、愛嬌縁結び。
- 福禄寿(ふくろくじゅ) :長寿の神様。招徳人望。
- 寿老人(じゅろうじん) :星神様。長寿延命、富貴長寿。
- 布袋尊(ほていそん) :弥勒菩薩の化身。招門来福、夫婦円満、子宝。
七福神を、七色に見立てて、
普段から身につけるものや小物などを常に持つことで、
厄除けの効果があると言われています。
二つめの説は、七難即滅七幅即生。
これは、仁王般若経という仏教の経典にかかれている言葉。
七つの難をすぐに消滅させ、
七つの福を生み出すという意味ですね。
七つの難
- 火難
- 水難
- 風難
- 旱害(かんがい) ※水不足など
- 盗難
- 太陽の異変
- 星の異変
七つの福
- 寿命
- 人望
- 清廉
- 大量
- 威光
- 有福
- 愛敬
これらの7つを身につけることで、
厄を滅して福を生む
という意味があります。
ちなみにこの七福が、
七福神の元になっているという説も
あるとかないとか。
他にもいくつかの説はありますが、
この二つの説が有力。
ただいずれも、「七つの福を身につける」ということでは
通じていますね。
うろこ模様のものを贈る意味
そして最後は、うろこ模様のものを贈る意味。
うろこ模様は、ヘビを意味していると言われていて、
ヘビには魔除けの霊力があると言われています。
わたしも昔、
「天井裏には白いヘビが住んでいて、
その白いヘビは神様の使いやから!」
なんて言われていたことを思い出しました。
毎日、夜寝る時に怖かったんですよね〜
特に、両親の実家に里帰りしている時。
慣れない昔ながらの日本家屋だったんで、
怖くてトイレにも行けなかったし。。。 ^^;
古代中国では、このことが、
龍が生まれる起原となった、とも言われていますよね。
今でも、香港なんかでは、
金のヘビの置物が金運を運んでくれると信じられています。
あと、ヘビのうろこは、
光が当たると七色にも輝くので、
縁起が良いとも言われています。
如何でしたでしょうか?
ネクタイやベルトなどの長いものは、
けっこうプレゼントしやすいですよね。
反面、七色のものや、うろこ模様のものは、
ちょっと間違えてしまうと、
品が無い感じになってしまいます。
七色のものは、大阪のオバチャンが好んでいます ^^;
いくら厄年には根拠が無いとは言っても、
贈りものをするだけで厄除けが出来る(気分)になるなら、
プレゼントしても損はありませんよね。
大切な彼氏やお父さん。
大きな災いにあわないように、
是非!プレゼントしてみて下さい!
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