今から、30年から40年位前までは、嫁入り支度と言って、
箪笥に着物、布団等々、
娘が一生困らないようにと親は大変でした。
結婚が決まると婚礼箪笥3点セットに
ビッシリと衣装や小物を入れ、
親戚やご近所に見てもらっていたんです。
着物も礼装用、喪服、普段着用、羽織にコートと
それぞれのシーンに合わせて用意をします。
今は、そこまでの支度をする家は少ないでしょうが、
機会が有ればゼヒ着物を着て欲しいな~と思います。
友達の結婚式では特におススメ!
皆、同じようなドレスなので、
着物で出席すると目立つし、場が華やぐので喜ばれますよ!
着物って決して難しくないんです!
近頃、入学式や卒業式でも着物の方が増えてきてますよね!
女性の着物は大きく分けると、どうなるの?
❖フォーマルシーンの着物
素材は主に絹で、
織り上げた白生地に柄付けをする「後染めの着物」
または「染めの着物」と呼ばれる着物です。
柄付けの違いや、紋を入れるか入れないか、
また、紋の数によっても格が変わります。
『黒留袖』、『色留袖』、『振袖』、
『訪問着』、『付け下げ』、『色無地』
などが挙げられます。
❖フォーマルシーンの着物には袋帯
長さが約4m20㎝以上あります。
二重太鼓に結びます。
また、振袖の時には、
華やかな飾り結び(変わり結び)にもできます。
◎カジュアルシーンの着物
カジュアルシーンには
『小紋』と呼ばれる柄付けをした着物が一般的。
素材は絹です。
他には、一般的に糸を染めてから反物に織りあげる
「紬(先染めの着物)」があります。
『大島紬』や『結城紬』が有名。
値段は、数百万円する物もあります。
他には、木綿や近頃はデニムといった素材の着物が
カジュアルシーンの着物です。
お洒落ですよ!
◎カジュアルシーンの着物には名古屋帯
長さは約3m65㎝で、
一重太鼓に結ぶのが一般的。
金糸、銀糸、金箔、銀箔が使われている帯は、
『色無地』や『付け下げ』に合わせてもOKです!
セミフォーマルとして着る事ができます。
◆フォーマルにも季節がある
*7~8月は薄い夏物で絽・紗・麻…薄くて透ける素材の着物
*6月と9月は単衣(ひとえ)…裏地がついていない着物
*それ以外は袷せ(あわせ)…裏地のついた着物
今は、昔に比べて空調が効いているので
夏物をわざわざ用意するのは、勿体ないような気がします。
汗もかきますし、長襦袢も夏物にしなければいけません。
夏にフォーマルな着物を着るシーンが有れば
レンタルがおススメです。
私の妹は、同じ会社の後輩が9月に式を挙げた時、
思い切って単衣の『色無地』で出席しました!
その時に着ていなければ、
一生箪笥の肥やしになっていたでしょう。
それぞれの着物の種類の紹介をします。
『留袖』…既婚女性の第一礼装です。
腰から下にしか柄が無く上半身に家紋が入ります。
地色が黒い「黒留袖」、それ以外は「色留袖」。
黒留袖は五つ紋、色留袖は一つ、三つ、五つ紋があります。
『振袖』…未婚女性の第一礼装です。
袖の長さによって本振袖、中振袖、小振袖があります。
『訪問着』…広げた時に一枚の絵のような柄あわせになっています。
「絵羽」と呼ばれます。生地を裁って仮縫いにしてから柄を付けます
『付け下げ』…着た時に模様が上を向くように柄が付けられています。
『色無地』…柄のない色だけの着物です。
生地に地紋があるものもあります。
紋を付ければ礼装として着られます。
『小紋』…二尺(約60㎝)間隔で同じ柄の繰り返しです。
遠目に見ると無地に見えるような、江戸小紋もあり、
これも紋を入れれば礼装をして着られます。
私は、江戸小紋の中でも“鮫小紋”が大好きです。
❖機会があれば、箪笥で眠っている「着物」を着てみてください!
身も心も引き締まりますよ。
初心者や中級者にオススメの着物は?
私が、「初めて着物を着てみようかな」という人におススメしたいのが
“紬(つむぎ)”です。
生地が柔らかすぎずにピシっと決まります。
“木綿”の着物も素敵です。
紬や木綿は着物自体が軽く、扱いやすい事、
少々の着付けの粗さ?もごまかせる点で、
初心者向けかなと思います。
帯はどちらも名古屋帯。
手持ちが無い場合ですが、お母様の着物を借りるという手もあります。
ただ、体型が似ているという条件付きです!
中級者向けは“小紋”です。
柄も豊富で楽しめますよ。
小紋も帯は名古屋帯です。
できれば、夏の花火大会に自分で“浴衣”を着て行きましょう!
浴衣は、暑い季節だからこそキチッと着付けて欲しいと思います。
その方が涼しげに見えます。
段々と上手く着付けられるようになると、
ハマってしまうのが“着物”の世界!
近頃は、新品同様の着物を扱っているリサイクルショップとか、
若い子が似合うような着物を、
手頃な値段で扱っているショップも多くて、
ついつい覗いてしまします。
“デニム”は私も悩みました~。
無地の着物は半衿や帯留めなんかで遊び心をくすぐられます。
近頃は、着物で行くと特典があるような
観光地とかも増えてます。
とにかく着物は回数を重ねて、着慣れる事が一番ですよ!
お友達と“着物”でお茶しましょう。
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