実は五節句で一番大切!重陽の節句の節句は食べ物で楽しもう!

秋のイベント

新潟に住んでいる叔父は、菊を育てることが大の趣味。

 

大きな一輪が咲く鉢もありますし、

いくつか花を咲かせる鉢もあり、いろいろな育て方があるようです。

 

 

毎年展覧会に出品しており、賞をいただいたこともありますし、

観賞用とは別に食用の菊も育てています。

 

 

かくいう私も中学生の頃、

技術家庭科の時間に菊を育てたことがあります。

 

もともと1本の苗から枝を3本伸ばすようにして、

やがて3つの花を咲かせるというものでした。

 

 

一つの鉢に一本の茎を伸ばし花を咲かせることを「一本仕立て」といい、

私が中学校で習った方法は「三本仕立て」といい、

もっとも基本的な育て方だそうです。

 

 

 

重陽の節句って??

 

 

なぜ菊の話をしたかといいますと、

9月9日は「重陽の節句」と呼ばれていて、

菊を飾る日という事を、近所のおばあちゃんから聞いたから。

 

私も初めて聞きましたのでググってみましたら、

菊を用いて不老長寿を願う行事とのことでした。

 

 

9月9日といえば、私の中ではナインティナインの日です(笑)

 

 

重陽の節句とは、江戸時代に定められた5つの節句のうちの一つ。

 

 

5つの節句

  • 1月7日の人日の節句(七草粥)
  • 3日3日の上巳の節句(ひな祭り)
  • 5月5日の端午の節句
  • 7月7日の七夕の節句
  • 9月9日の重陽の節句

 

 

五節句は、古代中国の「陰陽思想」に由来するもので、

闇と光、暗と明など、この世のあらゆるものを

陰と陽に分けて考えます。

 

数字に関しては、偶数が陰で奇数が陽とされ、

この陽の数が重なる月日をめでたい日、

としてお祝い事をしました。

 

 

9月9日は、一番大きな陽数が重なることから「重陽」と呼ばれています。

 

あまりに陽の気が強いので逆に不吉ともされ、

邪気を払うために様々な神事が執り行われています。

 

 

菊が主役!重陽の節句!

 



 

五節句には、それぞれ行事と関連する植物があります。

 

  • 1月7日は「七草」
  • 3月3日は「桃」
  • 5月5日は「菖蒲」
  • 7月7日は「笹」
  • 9月9日は「菊」

 

 

旧暦の9月9日は今の10月頃にあたり、菊が美しい季節。

 

日本では平安時代初期に、貴族の宮中行事として取り入れられました。

 

 

なぜ菊の花になったかというと、

菊の花には、邪気を払い長寿を招く効能があるとされているから。

 

長寿を願って菊の花を飾ったり、

菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていたそうです。

 

 

また、前日の夜に、菊の花に真綿をかぶせておいて、

重陽の日に夜露に濡れた真綿で身体を清めると長生きできるという

「菊の被せ綿(きせわた)」という風習もあったそうです。

 

 

菊のおかげで少年のまま700年も生きたという

「菊慈童(きくじどう)」という伝説も残っているようですね〜。

 

 

庶民の間では「お九日(くんち)」と呼ばれて親しまれ、

秋の収穫祭と合わせて祝うようにもなりました。

 

新暦にかわって季節感が合わなくなり、次第に廃れてきましたが、

有名な「長崎くんち」や「唐津くんち」はその名残で、

新暦の10月に開催されています。

 

 

現代の重陽の節句の楽しみ方

 


重陽の節句の菊の花

 

本来は、菊をお酒に漬け込んで菊酒を造っていましたが、

食用菊を買ってきてお酒に浮かべたり、

菊の花のおひたしやお吸い物、サラダなどにしてはいかがでしょうか?

 

我が家では、炊き込みご飯の具になったりもします。

 

 

食べ物でいうと、江戸時代には

重陽の節句に栗ごはんを食べる習わしもありました。

 

現代は、菊の被せ綿はなかなかできないと思いますが、

現代はお花屋さんで菊の花も手に入るでしょうし、

 

切り花や鉢植えを買ってきて飾ったり、湯船に菊の花を浮かべてみたり、

できることを楽しんでみるのは如何でしょうか?

 

 

我が家は、親戚の叔父が菊を育てていますので、

菊を観賞したり、食べる機会が今まで何度もありました。

 

今回9月9日という具体的な日にちを知りましたので、

今年は当日に、自宅でも何かできたら良いな〜と思っています。

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