実はマナーが決まってる!お月見の団子の並べ方とは?

秋のイベント

毎年9月に入ると、

マクドナルドの月見バーガーが期間限定で発売されますよね。

 

その広告を見るだけで、

「今年もお月見の季節がやってきたか~」

と実感します。

 

 

でも私、販売期間中に月見バーガーを食べることはあっても、

十五夜の夜に、何かお月見らしいことをした記憶がありません(笑)

 

仏壇に、母がスーパーで買ってきたお団子をお供えしたり、

お花屋さんで、ススキを買ってくるくらいでしょうか。

 

日にちもアバウト ^^;

 

 

本来はどんなふうに過ごすのでしょうか?

 

気になったので、調べてみました。

 

 

 

十五夜とは?

 

 

十五夜の月を観賞する習慣は、

中国からきたといわれています。

 

 

十五夜とは、旧暦の8月15日~16日の夜を指しますが、

日本では旧暦の9月13日~14日の夜にも

月見が行われるのが一般的。

 

 

8月15日の夜の月を<strong>中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)</strong>と呼びます。

 

旧暦では、旧暦7月8月9月を秋とし、

中秋とは秋の真ん中の時期をさします。

 

2015年のカレンダーを見ると、

9月27日に十五夜と書かれていました。

 

 

平安時代頃の貴族は、月を直接見ることをせず、

船に乗って、水面に映る月や盃に映る月を

楽しんだのだそうです。

 

この風習が、のちに作物の収穫祭と結びつき、

豊かな実りの象徴として十五夜を観賞し、

お供え物をして感謝や祈りを捧げるようになりました。

 

 

お月見といえば月見団子!月見だんごの並べ方!

 


お月見の団子
 

月見団子は、穀物の収穫に感謝し、

米を粉にして丸めて作ったことが、始まりとされています。

 

 

満月を模した丸型で、

形も十五にちなんで一寸五分(約4.5cm)の大きさが

縁起がよいとされています。

 

真ん丸は、死者の枕元に供える枕だんごに通じるため、

ほんの少しつぶすのだそうです。

 

 

一方、里芋のような形であんこを付ける地域もあります。

 

 

十五夜には、「十五」という数字にちなんで、15個お供えします。

 

本来は、三方(さんぽう)という台<>に、白い紙を敷いてお供えしますが、

なかなか三方があるお宅はありませんので、

お盆やお皿で代用します。

 

白い紙も、楮(こうぞ)を原料とする奉書紙(ほうしょがみ)や

半紙、てんぷらの敷紙などを使用します。

 

 

紙の敷き方は、鏡餅を乗せる時をイメージして頂きたいのですが、

正方形の紙を体格にして4つの角を垂らす方法や

長方形の紙を四辺または二辺に垂らす方法があります。

 

 

一段目に9個(3×3)、二段目に4個(2×2)、三段目に2個を

正面から見て縦に並べます。

 

横に2個並べると仏事になりますので、注意が必要です。

 

 

月見団子以外のお供え物とは?

 


 

お供え物として、月見団子の他にも紹介します。

 

 

まず、里芋やさつまいもですが、

十五夜は「芋名月(いもめいげつ)」と呼ばれ、

里芋などの芋類の収穫を祝う行事でもあります。

 

 

また、秋の初物である「きぬかつぎ」も

十五夜には欠かせないお供え物で、里芋の小芋をゆでたものです。

 

 

収穫に感謝し、旬の野菜や果物のお供えする風習もあります。

 

月と人との繋がりが強くなりますようにと、

ツルのある葡萄は縁起のよいお供え物とされています。

 

 

そして、月の神様の依り代(神霊が寄りつくもの)

とされているススキです。

 

本来は稲穂でしたが、お月見の時期に稲穂がなかったため、

稲穂の代わりにススキを供えるようになったと言われています。

 

ススキの鋭い切り口は、魔よけになるとされており、

お月見が終わった後に軒先に吊るしておく、という風習の地域もあるそうです。

 

 

お供え物は、お月さまから見えるところか床の間にお供えします。

 

日本古来の考え方は左上位とされていて、

お月さまから見て左側にススキや旬の野菜や果物(自然界のもの)を。

 

そして右側に、月見団子(人工のもの)を並べるのが良いとされています。

 

 

月見団子は、お供えしたままではなく、

お月見をしながら食べることが、正しい作法となっています。

 

これも地域によっては、

月見団子を食べると子宝に恵まれるので、

嫁入り前の娘は月見団子を食べないところや、

 

お月さまが食べてくれたとして、

近所の子供が盗み食いをする「月見どろぼう」

という風習もあるのだそうです。

 

 

仕事に追われる毎日ですが、

たまには、月を眺めながらおいしい農作物を頂けることに感謝して、

心穏やかな夜を過ごしたいものですね。

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