月見そばや月見うどん、マクドナルドの月見バーガーなど、
食べ物で「月見」と出会う機会はたくさんあります。
でも、一度もお月見をしたことが無い!
こんな、わたしのような人も多いのではないでしょうか?
小さなお子さんがいる人は、
幼稚園や保育園は季節ごとの行事を体験したりするでしょうから、
お月見のことを聞いてきたり、
なんならお月さまやうさぎの絵なども描いているかもしれません。
小さなお子さんがいる人は、
自分の子どもに、どんなふうに話しているのでしょう。
お月見と十五夜の関係
旧暦でいうと、秋は7月・8月・9月。
8月は一年の中で最も空が澄み渡り、
月が明るく美しいとされてきました。
平安時代には、この時期に月見の宴が開催されており、
江戸時代からは、収穫祭として広く親しまれるようになった、
と言われています。
また、満月は豊作の象徴と信じられており、
「この時期の満月を見て豊作を感謝しましょう」
という意味が込められています。
秋のちょうど真ん中の日、旧暦8月15日を
「十五夜」「中秋の名月」と呼んでおり、
里芋などの芋類が収穫できることから
「芋名月」とも呼ばれています。
ちなみに、十五夜は満月だと思われがちですが、
月と地球の公転軌道の関係で、新月から満月までの日数が
14日間~16日間と差があります。
ですので実際には、十五夜より1~2日ずれることが多くなっています。
2015年の中秋の名月は、9月27日です。
日本では、十五夜の後に巡ってくる十三夜(旧暦9月13日)は、
十五夜に次いで美しい月とされています。
どちらか一方のお月見しかしないことを「片月見」と呼び、
縁起が悪いとされていました。
また、十三夜には栗や枝豆を供えることから、
「栗名月」「豆名月」とも呼ばれています。
お月見の色々なお供え物の由来
代表的なお供えものの月見団子は、
満月に見立てて、物事の結実を表しています。
その起源は、穀物の収穫に感謝し、
米を粉にして丸めて作ったことが始まりと言われています。
ただし、真ん丸は死者の枕元に供える「枕だんご」に通じるため、
ほんの少しつぶします。
一般的には丸ですが、「芋名月」とも呼ばれる所以か、
里芋のような形に餡をつけたものもあります。
そして里芋などの芋類などの、季節の野菜や果物をお供えします。
秋の初物で作る「きぬかつぎ」は、
里芋の小芋をゆでたもので、
皮をむくと白肌が現れ、高貴な家の女性が被る布に似ていることから
この名が付けられました。
季節の果物の中でも、葡萄などのツルものは
月と人との繋がりが強くなるといういわれがあり、
縁起のよいお供えものとされています。
それから、神霊が依り憑く(よりつく)ものとして
稲穂を供えたいところですが、この時期に稲穂がなかったため、
稲穂に似たススキにかわったといわれています。
また、ススキの鋭い切り口は、魔除けになるとされ、
お月見の後に軒先へ吊るしておく、という風習の地域もあります。
子供も理解ができるように伝える
この行事を詳しく知ろうとすると、
月の満ち欠けの事も、もっと詳細に調べないといけないな~
と感じています。
秋は、空気も澄んでいて、旧暦8月の中秋の名月は、
一年の中でも特にきれいなこと。
この時期に、農作物が沢山採れること。
秋の収穫をもたらせてくれた月に感謝すること。
月に見立てたお団子や米に似たススキ、
秋にとれた野菜や収穫を月に向けてお供えすること。
簡単ではありますが、こういう風に説明してはどうですか?
ネットで調べると、
年長さんになると、月の満ち欠けのことなどの理解があるそうなので、
年中さん以下の小さいお子さんには、
「秋には沢山おいしいものが採れるから、
お月さまにも、そのおすそ分けをする」
と伝えることや、お月見に関する絵本で
興味を持ってもらうことが多いようです。
大人向けには、
月でうさぎが餅つきをしている話などは出てきませんでした。
月でうさぎがお餅をついていることを知っているのも、
うんと小さなころに、月に興味を持ってもらうために
大人に読んでもらった絵本からの知識なのかもしれませんね。
機会があれば、月とうさぎの話も調べてみたいと思います。
コメント