結婚適齢期になると、
身内や周囲の方々から、お見合いの話が
しばしば持ち込まれるようになります。
わずらわしい、とは思いながらも、
身内の顔をつぶす訳にもいかない。
「でも結婚する気持ちには、
なかなかなれないんだけどなあ…。」
そんな心境のあなたにピッタリな断り方!
角が立たない断り方のマナーをご紹介しましょう。
最低限のマナーを守る
縁談やお見合いを最初から断る時は、
相手に角が立たないようにするのが礼儀です。
一番無難なのが多忙を理由にすること。
縁談が持ち込まれるということは、
相手の写真、年齢、趣味、性格、経済状態などは
資料として事前に預かっているでしょう。
話を受ける気持ちが全くない場合は、
仲人(仲介人)や、相手に失礼にならないように
2~3日以内、遅くても1週間を目安に、資料等を返却しましょう。
相手を傷つけるような断り方はNG
お見合いをしてから後に断る際は、
はっきりと(仲介人に)理由を述べるようにしましょう。
ただし、相手の人格や人間性を傷つけるような断り方は、
避けるのが礼儀です。
普通なら、直接本人が仲介人のところに出向いて、
率直な話をした方が、仲介人も納得しやすい。
後々の参考にもなるはずです。
直接出向けず、手紙で断る場合には、
次のような文章が望ましいでしょう。
例文
「拝啓 日増しに暑さ厳しき折ですが、
いかがお過ごしでしょうか。
先日は結構なご縁談をお世話いただき、
本当にありがとうございました。
事前にうかがっていた通り、
○○様は温厚寛容で、本当に素敵な方だという印象を受けました。
ただ、お話させていただく中で、
価値観やさまざまな考え方で、相違があることに気がつきました。
一番は、結婚後の生活プランでした。
○○様は、結婚後は専業主婦となって家庭を支えてほしい、
とのご希望をお持ちのようでしたが、
私はできるだけ仕事を続けながら、家庭生活と仕事を両立させたい、
と考えております。
他にもいくつかの具体的な事柄で、考えが異なっておりました。
このような次第ですので、私のわがままで誠に申し訳ございませんが、
今回の話は辞退させていただきたく存じます。
先様にはよろしくお取り計らいいただきますように、
お願い申し上げます。
改めてご挨拶にはうかがわさせていただきますが、
まずは書面にてお詫び申し上げます。
どうぞ非礼をお許しください。
今後ともご指導ご高配のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
平成○年○月○日」
断る時は早めに誠意を持って
この手紙のようにポイントは、以下のようなものです。
- 断る時は早めに伝える。
- 相手の人格を傷つけないように配慮した文章にする。
- 仲介人には書面でまずはお詫びをし、
改めて訪問する旨をキチンと伝えること。
断るなら、出来るだけ早めにして誠意を示す。
それが、お見合いを真剣に進める方々には、
失礼ではない態度に映るでしょう。
まとめ
どんな場合も礼儀が基本。
ストレートな表現は避けましょう
私も長い人生経験の中で、失礼な手紙やメールを頂いて、
感情的になってしまったことがあります。
人間同士のお付き合いが深まれば深まるほど、
率直な言葉や文章で、相手に物事を伝えがち。
ですが、親しき仲にも礼儀あり、です。
ましてや、縁談やお見合いのように、
まだお付き合い始めの場合は、ストレートに述べるのではなく、
配慮した表現で、やんわりとお伝えするのが世の習いでしょう。
私は仕事柄、外国人と毎日接しています。
よく、言語の組み立てが直接的だから、
話の内容も日本人以上に直接的になる、
と言われますが、これは正しいと感じます。
日本人の表現は曖昧で分かりにくいとも言われますが、
だからこそ、柔らかく伝える日本語の素晴らしさも実感しています。
失礼が無い表現で、きちんとお伝えしましょうね!
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