脳腫瘍。
怖いですよね〜。。。
脳腫瘍といえば不治の病・・・
と思っていませんか??
実は・・・
ということで今回は、
脳腫瘍の症状や、脳腫瘍の進行状態について、
お話したいと思います。
[ad#co-1]
そもそも・・・脳腫瘍って何?
まずは基本。
脳腫瘍って、何なのでしょうか?
脳腫瘍は、自分の脳の組織そのものから発生する、
原発性脳腫瘍と。
他の臓器で出来た癌が、転移した転移性脳腫瘍。
2つの種類に分けられます。
原発性脳腫瘍で悪性度の高いものは、
神経を支える支持細胞のグリアが腫瘍化する悪性グリオーマ、
リンパ球が腫瘍に変化する悪性リンパ腫など。
転移性脳腫瘍は、癌の脳転移のためすべてが悪性で、
部位では肺がんが、約50%と最も多く、
乳がん、消化器がんに多い傾向があります。
まず脳は、
- 大脳
- 間脳
- 小脳
- 脳幹
の4つから構成されています。
そして脳腫瘍の症状は、
腫瘍が発症する脳の部位によって違ってきます。
例えば大脳に発症すれば、運動機能が低下。
歩くのが困難になったり、
痙攣などの発作が起きます。
小脳に発症すれば、
めまい、ふらつきが生じます。
脳幹に発症すれば、
物が二重に見えたり、食物が飲み込めなくなったりします。
腫瘍が大きくなると、
頭痛、吐き気、意識障害が発生することもあります。
また、腫瘍が小さくても、
脳内の髄液(1日に約450mlの産生)の流れが妨げられて、
水頭症(脳内に髄液が貯留する状態)となり、
頭痛、吐き気が起こる事もあります。
「脳腫瘍」が進行してくると、
どんな“症状”が現れるのでしょう?
治療方法って、あるんでしょうか?
脳腫瘍の検査って何をするのか?
実際に、脳腫瘍の心配や疑いがあるのなら、
まず検査ですよね。
検査結果をシッカリ受け止めてからでないと、
何も始まりません。
「会社、休みにくいんだよな〜。」
そんな事、言ってる場合じゃないですよっ!
あなたの命は、あなたしか救えません!
◆頭部CT、頭部MRI
まずはCTやMRIで、脳腫瘍の有無を確認します。
次に造影剤を使用したり、
脳内に含まれている水分量の変化を調べたりすることで、
脳腫瘍の種類を調べます。
◆広範囲体幹CT、全身PET
悪性リンパ腫や転移性脳腫瘍が疑われる時は、
脳以外の臓器に、腫瘍性病変が無いかどうかを調べます。
◆血液検査、髄液検査
悪性リンパ腫や、転移性脳腫瘍が少しでも疑われる時には、
血液や髄液中における腫瘍マーカーを調べます。
◇脳腫瘍の診断(検査後)
脳腫瘍診断は、上記の検査で
ある程度まで推定できます。
ですが、もし発症していた場合。
治療方針を決定するには、
脳腫瘍の確定診断が必要となります。
手術により腫瘍を摘出し、病理標本を作製。
顕微鏡で病理診断します。
病理標本は、標準的な染色だけでなく、
特殊染色を行います。
脳腫瘍を細かく分類して、
脳腫瘍の悪性度の評価も行います。
脳腫瘍のグレードや対策とは?
脳に腫瘍ができた場合、
特に悪性腫瘍の場合には分裂速度が速いのが、
恐ろしいところです。
周囲の正常な組織にしみ込むように、
どんどん浸潤してしまいます。
脳は、人の身体の中でも最も重要な器官。
心臓でさえ、脳の命令で動いています。
当然、その内部は複雑にできています。
そのため、治療にもそうとう高度な技術が必要。
癌の中では死亡率が高くなっています。
脳内にはリンパ系が存在しないため、
脳に発生した癌が他の臓器に転移することは、
ほとんどありません。
ですが、脳の発症した部分から、
別の脳の部分に転移するケースはあります。
癌の進行度合いを示す指標として、
ステージ=病期と呼ぶ分類をします。
ですが脳腫瘍の場合だけは、グレード(I~IV)で表されます。
❖グレードI
腫瘍の成長速度はユックリで、
正常な細胞と似たような細胞構造をしているため、
見逃すことも少なくない。
手術で切除可能。
*生存期間など
良性の髄膜腫や神経鞘腫、下垂体腺腫、
小脳の毛様細胞性星細胞腫が、該当します。
生存期間は、健康な人とほぼ同じ。
❖グレードII
腫瘍の成長速度は遅くて、ゆっくりと進行します。
周辺組織に広がっていて、進行が加速する一歩手前。
*生存期間など
外科手術で、完全に取り除くことが難しい場合があります。
生存期間は平均して10年以上。
❖グレードIII
腫瘍の成長速度が速くて、周辺組織に広がっています。
正常細胞と異なる細胞構造。
*生存期間など
外科手術で完全に取り除くことは、ほぼ不可能。
放射線療法や化学療法を併用しながら、
治療を続けるしかありません。
生存期間は、平均して10年未満ですが、
あくまでも平均です。
❖グレードIV
腫瘍の成長速度が非常に速くて、
正常細胞とは、異なった細胞構造をしています。
治療は非常に困難。
*生存期間など
ほとんどの患者さんが1年以内に死亡します。
ただし、腫瘍の種類によって生存期間はさまざま。
同じグレードIVでも髄芽腫の場合は、
平均5年の生存率約70%だったりと、
腫瘍の種類によって、かなりの違いがあります。
全体の平均は、3年未満。
まとめ
脳腫瘍の治療法は、
腫瘍のできた部位や、その進行度によって
外科療法や放射線療法、化学療法などを併用して、
治療を進めていきます。
もし今、
「何だか気になる・・・」
と少しでも感じることがあったら、
今すぐにでも!検査を受けに行きましょう。
かかりつけ医師でも、
会社で健康診断を受けている病院でもかまいません。
脳神経外科を受診し、もし疑いがあれば、
設備の整った病院に紹介状を書いてもらえば、
予約を取ってもらえます。
早期発見!早期治療!
コメント