ユネスコ。
英語名は、United Nations Educational Scientific and Cultural Organization 。
その頭文字を取って、UNESCO(ユネスコ)。
教育や文化の振興を通じて、戦争などの悲劇を繰り返さないという理念のもと、
設立されました。
一般に認知されている有名な活動としては、
「文化の多様性の保護及び、文化間対話の促進」。
世界遺産や無形文化遺産の登録の事です。
今回は、もう一つの主な活動。
「万人のための基礎教育」の話。
この活動で、面白い報告書が上がっていました。
「万人のための基礎教育」とは?
先進億も含めた、全ての人の教育を促進させる事。
ただ、先進国では言葉の読み書きが出来ないという事は稀なので
やはり発展途上国の子供達への教育。
これがメインとなっています。
発展途上国での大きな問題は、
識字率の低さ。
読み書きが出来ない人達が多いと言う事。
この識字率の向上に関して、
最近面白い報告書が発表されました。
携帯などのモバイルが、
発展途上国の識字率向上に役立つ可能性が有るという報告書です。
なぜ、携帯などのモバイルが
発展途上国の識字率向上と影響が有るのか?
日本を含めた先進国では、携帯電話は高価なものという認識。
その高価な携帯も、新しい機種が発売されると
どんどん買い替えます。
今は、スマートフォンバブルの真っ最中。
フィーチャーホン、いわゆるガラケーは、
どんどん余って回収されています。
そうして余った携帯電話。
それらの、先進国で使われていた携帯が
中古品として発展途上国で格安で売られているのです。
本を携帯で見る時代
本というものは物質ですので、
かさばってしまいます。
運ぶためには、人も、お金も、時間もかかり、
高価なものになる。
その結果、勉強をする為の教科書でさえ
子供達の手には渡りにくくなってしまいます。
どうしても本は、発展途上国では不足してしまうんですね。
ですが、携帯などのモバイル端末は、
一度手に入れてしまうと、場所や時間は取りません。
遠くはなれた人とも、
少しの言葉でも表現する事さえ出来れば
簡単にコミュニケーションを取る事が出来ます。
あなたも、初めて携帯電話を手に入れた時、
夢中になってメールのやり取りをしませんでしたか?
先進国の私たち以上に、
彼ら後進国の子供達は好奇心が旺盛。
始めはメールのやり取り。
楽しくて、どんどんと情報を得ようとします。
インターネットは、色々な情報の宝庫。
発展途上国では手に入らない本ですら
簡単に手に入れる事が出来てしまいます。
(合法か違法かは置いといて・・・)
本を買おうと思うとお金がたくさん必要ですが、
ダウンロードにかかる料金は2〜3セントしかかかりません。
どこでもダウンロードが出来ますし、
場所も取らないので、持ち運びも容易。
これだけの条件が揃っていれば、
始めは少しお金がかかっても。
モバイル端末を買おうとする人は多くなるでしょう。
ただ実際には、その事を知らない人も多くいます。
彼らが話す言語に翻訳されている本も少ない。
そのため、まだまだ持っている人も少ない。
ですが、もっとかれらの言語に翻訳された本が
もっとインターネット上に出回ってくれば。
モバイルの普及率も上がります。
識字率の改善が加速するのでは?
と期待されているという。
私たち日本人以上に、
発展途上国の人達の方が
携帯電話を有効活用するかもしれませんね。
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