就活をしている時に見つけた求人の事業内容で、
「冠婚・葬祭の引き受け業務及びこれに付帯する物品の
販売と斡旋業務」
と書かれている会社がありました。
婚礼や葬儀に関するサービスを提供しているのかな〜
とは想像がつきますが、
「冠婚葬祭の冠に関するサービスって、
どんなことなのかな?」
と、思いませんか?
そして、「冠婚葬祭」。
「婚」と「葬」は分かりますが、
「冠」?「祭」??
って人も多いはず!
そんな疑問に応えるべく!
調べてみましたよ〜。
冠婚葬祭っていったい何?
冠婚葬祭が、婚礼や葬儀をさしていることは
大人なら誰でもご存知のはず。
本来は、
- 「冠」:元服
- 「婚」:婚礼
- 「葬」:葬儀
- 「祭」:祖先の祭礼
という日本古来の四つの儀式のことを
指しています。
元服といわれても、武士でもあるまいし・・・
あまりピンときませんよね。
元服とは現代でいうと、成人式のことです。
現代では成人式の他に、七五三や就職祝いなど、
人生の節目のお祝いごと全般が含まれるようになりました。
そして、「祭」の祖先の祭礼とは、
先祖の霊をまつること全般を表し、
お盆など四季折々にある年中行事も含まれます。
冠=元服とは?
元服とは、奈良時代以降、男子が成人になったことを示す儀式。
武家や公家において12歳前後、11~16歳の頃に、
髪を結い、服を改め、冠または烏帽子を着用しました。
江戸時代になると、貴族以外は簡略化し、
前髪を切り落とす(さかやき(月代)をそる)くらいになりました。
また元服を機に、幼名を廃して烏帽子名を名乗りました。
烏帽子名とは、烏帽子親の名前から1字もらってつける名のこと。
武家社会では、元服の儀式を行う際に
烏帽子を被せる役を務めた人を烏帽子親と言います。
仮の親子関係を結ぶ習わしがあったそうです。
烏帽子親は、初めは本家筋に頼んだそうですが、
次第に、社会的に有力な人に頼むことが多くなっていきました。
このような人生の一つの段階から、
別の段階へ移る重要な時期に行われる儀礼を
「通過儀礼」と呼ばれます。
女性の場合は、裳着(もぎ)と呼ばれる通過儀礼があった、
と言われています。
公家などの、特に身分の高い女子が成人した印として、
初めて裳と呼ばれる腰下の着物をつける儀式でした。
年齢は定まっておらず、だいたい12~14歳ぐらい、
配偶者の決まった時や、見込みがあるときに行われることが多かったそうです。
この通過儀礼を過ぎると、
結婚の資格を得ることが出来ました。
また、裳の腰を結ぶ腰結(こしゆい)の役、
紙を結い上げる結髻(けつけい)・理髪の役があり、
腰結の役は、元服の烏帽子親同様に、特に重要視されていました。
尊属(自分よりも先の世代に属する直系および傍系の血族)、
または徳が高く人々から慕われている、高貴な人を人選していたそうです。
裳着以降は、眉をそり、お化粧する時に眉を描くことが許されました。
元服も裳着も、上流階級の通過儀礼でしたが、
一般大衆には、褌祝(ふんどしいわい・へこいわい)という、
男子には褌を、女子には腰巻を褌親(へこおや)を、
という仮親が贈るお祝いがありました。
また色々と調べてみると、
江戸時代に結婚した女性が歯を黒く染め、
丸まげを結い、眉を剃ったというのもたくさん見かけました。
祭は何を指してるの?
調べてみると、「祭」が一番表現しにくいです。
先祖の霊を奉る(まつる)ことというと、
法事などの他に、お彼岸やお盆など、
季節の行事が思い浮かびます。
日本の季節の行事の多くは、先祖を偲び、神を祀る日でした。
この行事全体のことを「祭」と呼ばれていたんですね。
現在では、お正月から大晦日までの年中行事を「祭」として、
広くとらえていますし、
日本の古来の行事と、外国から渡来した行事とも、
混在して「祭」に区分されています。
日本古来の行事や外国から渡来した行事についても、
また調べて記事にしますね!
まとめ
今までは、冠婚葬祭と言えば、
結婚式やお葬式くらいしかイメージが湧かない!
なんて人も、たくさんいるでしょう。
私のように ^^;
入学式とか就職とか、いままで冠婚葬祭だと思わず、
ただ単にお祝いだと思って過ごして来た行事も、
沢山あるでしょう。
特に祭に関しては、祖先の祭礼や年中行事と、
かなり広い範囲が該当しています。
しっかりと時間をかけて、
「祭」=季節の行事一つ一つをご紹介していきますね!
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