扁桃腺が腫れる原因!実はストレスだけじゃない!

病気

「扁桃腺」が腫れると、

大人でもツラいですよね。

 

それが、まだ小さな子供の場合、

そのツラさは、大人のわたしたちでは、

想像できないほどツライことは、

間違いありません。

 

しかも、子供は症状を的確に伝えられないから、

ママはオロオロしちゃいます。

 

大切な子供のためにも!

ママの的確な判断が大切です。

 

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そもそも咽頭や扁桃の場所はどこ?

 

 

喉が痛くなって、ゴックンするのもツラい。

 

病院に行って“ア~ン”すると、先生から

「扁桃腺が腫れてますね。お薬出しときましょう」

って言われます。

 

でも、「扁桃腺は“ここ”」ってハッキリわかりますか?

 

 

扁桃腺は、口を大きく開けて覗きこむと、

見ることができます。

 

手で触ることもできますよ。

 

 

口を大きく開けた状態で、喉の奥の方を見ると、

あごの上の方から垂れ下がっているもの。

 

これは口蓋垂というものですが、

この口蓋垂の両脇にあるものが、「扁桃腺」です。

 

 

扁桃腺は、医学用語では「扁桃」と呼ばれるもので、

リンパ組織です。

 

子供の頃には、大きな役割を持つ扁桃は、

中学生くらいになると、少しずつ存在感が無くなってきます。

 

 

扁桃腺の大きな役割とは?

 

 

扁桃は、体内へ侵入しようとする病原体を

防御する免疫の役割を持っています。

 

これは、免疫をあまり持っていない子供の頃だけ!

 

 

扁桃腺は大体中学生くらいで、ほぼ成人の大きさになります。

 

そしてこの頃から、ほぼすべての免疫機能の発達が完了します。

 

 

小さな頃は、扁桃腺だけに頼っている免疫機能。

成長すると、体内の様々なリンパ節に移っていきます。

 

扁桃腺が大切な役割なのは、

5~7歳くらいまでなんですね。

 

 

大人になると扁桃腺の役割は、

あっても無くてもいい・・・くらいに変わるんです。

 

 

実はストレスだけじゃない!扁桃腺炎の原因

 

 

赤ちゃんや子供は、喉に炎症を起こしやすく、

水も飲めないほどの炎症から重症化もあり、注意が必要です。

 

 

先ほどお話ししたように、

「扁桃」とは喉の両サイドのリンパ組織のことで、

外から侵入してくる病原菌を防ぐ役割をしています。

 

 

以前は「扁桃腺炎」と言っていましたが、

リンパ組織を主体とし、腺でないため、

「扁桃炎」と呼ばれるようになりました。

 

「急性扁桃炎」の原因は

“ウイルス感染”と“細菌感染”によるものです。

 

 

「のどかぜ」といわれる「急性咽頭炎」は、

ウイルス感染により、咳、鼻水、のどの痛みというかぜ症状で、

2~3日で回復に向かいます。

 

咽頭炎は、呼吸器の一番浅い部分の炎症なので、

あまり心配はいりません。

 

 

咽頭炎から、

細菌性の感染による「急性扁桃炎」になった場合は

合併症などの注意が必要です。

 

 

◆主なウイルス

 

  • アデノウイルス
  • 単純ヘルペスウイルス
  • エコーウイルス
  • コサッキーウイルス

 

◆主な細菌

 

  • 溶連菌
  • ブドウ球菌
  • インフルエンザ菌
  • 肺炎球菌

 

 

体内に常にいる常在菌で、健康な時は息をひそめてます。

 

ですが、風邪などで体が弱った時、免疫力が不十分な乳幼児は

増殖してしまうことがあるんです。

 

 

◆主な症状は?

 

 

*39度~40度の高熱

咳や鼻水はあまりない。

 

*強いのどの痛み

扁桃が赤く腫れて、表面に白い膿が出る。

 

*つばを飲むだけで痛いため、母乳や食欲不振。

 

*悪寒、倦怠感

悪化すると首やあごのリンパ腺が腫れる。

 

 

◆特殊な扁桃腺炎

 

❖溶連菌感染症

 

A郡β溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌の感染症です。

 

 

典型的な例では、

ひどい咽頭痛や発熱。

 

体、四肢、顔等にかゆみのある細かい赤い発疹が出て、

舌が赤く苺様に見えます。

 

 

❖アデノウイルス感染症

咽頭痛、5日間持続する高熱が主な症状です。

 

目が赤く充血するものは、咽頭結膜熱と呼ばれ、

プール熱として、一般にしられています。

 

 

❖伝染性単核症

 

EBウイルスの初感染によるもので、

  • 咽頭痛
  • 1~3週間持続する発熱
  • 頚部リンパ節腫脹(首のぐりぐり)
  • 全身倦怠感

が出現します。

 

EBウイルスに対する、有効な抗ウイルス剤は

現在はまだありません。

 

 

安静にして、症状に対する対症療法を行います。

 

肝機能障害がひどい場合や、状態が悪い場合は

入院の適応となります。

 

 

高熱がある場合や、咽頭痛がひどい場合には、

念のため受診して正確な診断を受ける必要がありますよ。

 

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