喪中の間は年賀状や初詣を控える、
などという事はよく聞きますが、
喪中の神社へのお参りって
いつまで控えるべきなのでしょう?
子供の中学・高校受験など、
どうしても祈願したいことがある場合、
お参りしたいという気持ちに
なってしまうのが親心というものです。
そこで、今回は喪中の神社への
お参りについてしらべてみました!
喪中と忌中の違いとは?具体的に解説
私たちはよく「喪中なので~」と言いますが
実は「喪中」と「忌中(きちゅう)」を
混同している場合があります。
そこで喪中と忌中について
具体的に説明します。
♦喪中・・・近親者が無くなったことを思い偲ぶ期間。
一般的に12ヵ月(一周忌まで)とされていますが、
故人との関係によって期間も違います。
- 配偶者・父母 - 12~13ヵ月
(0親等・1親等)
- 子供 - 3~12ヵ月
(1親等)
- 兄弟姉妹 - 3~6ヵ月
(2親等)
- 祖父母 - 3~6ヵ月
(2親等)
しかし今の世の中、
実際は故人との付き合いの度合いにより
喪中の期間や慶事ごとへの対応は、
家により様々です。
♦忌中・・・無くなった近親者が無事往生を遂げられるよう、
遺族が供養に努める一定期間。
喪中と同じく2親等以内の方が対象となりますが、
個人との間柄でなく宗教によって期間が違い、
仏教では49日(四十九日法要)
神式では50日(五十五日祭)
等となっています。
無事に四十九日法要(仏教の場合)を終えて
「忌明け」となります。
神道では古来より、死を「ケガレ」と考え、
周りの人にうつることの無いよう、
昔は家にこもっていたと言います。
喪中も忌中も喪に服するという
意味では同様ですが、
供養に専念する忌中の方が、
より慶事の開催や参加を控えるのが一般的です。
ちなみにキリスト教、仏教でも浄土真宗には
忌中という考え方がありません。
しかし、日本では周りの方みんなが
相手の宗教を知らないことが多いですし、
一般常識として、また故人を偲び、
慎ましやかに過ごすのが良いと思われます。
忌中を過ぎれば喪中期間であっても神社へのお参りは可能
さて、では忌中期間や喪中期間に、
神社にお参りしても良いのでしょうか?
そのほかの気になる年中行事や
慶事についてもお教えしますね。
1.神社への参拝
神道の考え方により、
忌中は神社への参拝は控えます。
しかし、忌明けには
参拝することは問題ありません。
喪中でもお参りしても良いのです。
どうしても忌中にお参りしたい理由がある方は、
仏教のお寺で祈願する「お祓い」であればよいかを
神社に相談してみる。
という方法もあります
2.お正月の初詣・飾り・お祝い・年賀状など
忌中は、神社への参拝を控えるので初詣はしません。
忌中明けの喪中は本来参拝して良いのですが、
初詣に関しては慶事的な風習でもあるので、
松の内が開けて(7~15日)以降が良いかもしれません。
年賀状は忌中・喪中共に控え、
喪中ハガキを出します。
おせち料理は、忌中は控えますが
喪中の場合はかまいません。
「おせち」としてでなく「食事」として
食べると良いでしょう。
正月飾りは忌中・喪中共に控えます。
お年玉は「お小遣い」として渡すと良いでしょう。
ぽち袋は慶事用でないものを使います。
3.結婚式や祝い事の開催・参加
忌中は開催・参加共に控えます。
喪中も本来は同様ですが、
事情があり開催する場合は、
近親者の理解をあらかじめ得ておくことが大切です。
また、故人との間柄から判断し、
友人や同僚などの結婚式に出席する場合は
あえて「喪中」とは明らかにせず参加するのがマナーです。
終わりに
祈願したいことがある場合、
忌明けの喪中ならば神社に参拝して良い
ということがわかりました。
他にも初詣はお寺で祈願したり
喪中でない親戚や友人にお守りの購入を頼む、
という方法もありますので、ご安心ください。
もし神社で祈願ができなくても
故人が自分にとって大切な人であるなら、
その方の顔を思い浮かべたり、
写真やお墓、位牌などに手を合わし
感謝と願いを届けると、
あなたを守ってくれると思いますよ。
ほかの忌中・喪中のルールも「絶対」というものではなく
宗教や地域によって違うこともあり、
考え方は様々です。
まわりの人の気持ちにも配慮しながら
故人が喜んでくれるだろうかと想像して過ごすのが
きっと一番の供養になるのではと思います。
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