学生時代、
スーパーのお弁当やお寿司を作っているコーナーで
アルバイトをしていた時。
手の甲、特に指の間に湿疹ができ、
授業に集中できなくなったことがありました。。。
今思うと調理器具などを洗う洗剤が
原因だと思うのですが、、、
当時、病院に行って事なきを得たのですが、
そう簡単に治るものでもなく、
テスト期間中でなかったことが幸いでした^^;
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手の湿疹の原因や症状
肌の組織は、身体の外側から
- 「表皮」
- 「真皮」
- 「皮下組織」
の3層からなります。
厚さ約0.2mmといわれる表皮は、外側から
- 「角層(角質層)」
- 「顆粒層」
- 「有棘層(ゆうきょくそう)」
- 「基底層」
の4層になっています。
手指の皮膚は、皮脂腺から分泌された皮脂と
汗腺から分泌された水分が、乳化(エマルジョン)して
クリーム状になり、皮脂膜として保護しています。
水仕事などによって、この皮脂膜が剥がされると、
その下の角層の水分が蒸発してしまって、
乾燥してカサカサになります。
また、手を洗う回数が過剰になると、
回復しかけた皮脂膜が、再び剥がれてしまいます。
手には汗腺が多いため汗も多く出ますが、
手のひらは毛穴がないため、皮脂はほとんど出ません。
そのため、一度乾燥するとなかなか回復せず、
刺激を受けやすい状態にあります。
このような状態やアレルギーによって、
手のひらや指の皮膚に炎症を起こした状態を、手湿疹といいます。
主婦=水仕事というイメージからか、
主婦に生じた場合を「主婦湿疹」と呼ぶこともあります。
主な症状としては、
手首から先が赤みを帯びて乾燥し、
角質が皮膚から剥がれ落ちる状態。
これが進行すると、指の腹がひび割れて痛んだり、
皮膚が薄くなって、指紋が消えたりします。
ただこの時点では、まだ痒みがありません。
赤いブツブツが手指にできるタイプもあり、
この場合は、痒みを伴います。
この手荒れの状態は、家事を担当する人だけじゃなく、
- 調理師
- 理容師
- 美容師
など、水仕事を頻繁に行う人に多く見られます。
水に手をさらす機会が多くて、洗剤などで更に皮脂が失われ、
角層が現れたところへさらに機械的・科学的な刺激が加わり
症状が現れます。
私のように、アトピー体質の方の場合は、
もともと皮膚が乾燥しやすいため、
症状が現れやすい傾向にあります。
手湿疹の症状としては、
- 慢性湿疹
- 異汗性湿疹(汗疱、かんぽう)
- アレルギー性接触皮膚炎
があります。
また、手湿疹と区別するべき疾患は、
- 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
- 手白癬(てはくせん)
です。
掌蹠膿疱症は、掌や足裏に
小さな水ぶくれから膿疱(膿を持った発疹)に変化し、
やがてかさぶたとなって角層が剥がれ落ち、
症状を作り出します。
手白癬は、
水虫、たむしなどの皮膚糸状菌(一種のカビ)に
感染した状態です。
手白癬は、片手だけ症状が出ることが多く、
だんだん角質が硬くなって、
そのうちひび割れてボロボロ剥がれ落ちます。
痒みは軽度で、小さな水疱を伴うこともあります。
これは、一緒に住んでいる家族がいたら
移らないか心配になりますね。
治療方法
乾燥だけであれば、水仕事の後や寝る前に、
ハンドクリームやワセリンで保湿すると良いでしょう。
ただ、すでに湿疹や痒み、赤みなどの
炎症が起きている場合。
ステロイドなどのような、
皮膚の炎症を抑える成分の軟膏を塗ると良いです。
ただ、市販薬のステロイド軟膏には、
- ステロイド+ステロイド以外の痒み止め
- ステロイド+抗生物質
など、他の成分が配合されている場合も多いので、
必ず、お医者さんや薬剤師さんに相談してくださいね。
湿疹を予防したい!
手湿疹は乾燥から始まりますので、
保湿を意識することが大事になってきます。
・一日に数回の保湿
・水仕事ではゴム手袋を使うなどして水に触れる時間を短くする
できれば綿の手袋をした上に、
ゴム手袋をする(ゴムの刺激から守る)。
あらかじめ汚れを拭き取ったり、付け置きをして、
汚れ落ちをよくしておきます。
・水仕事で使うお湯は体温よりやや低い程度にする
温度が高いと角質や皮脂を落とし過ぎてしまいます。
・手袋をする
通気性がよく、皮膚を保護してくれる木綿の手袋は、
水回り以外の家事をしている間はもちろん、
就寝前に、木綿の手袋をすると保湿剤の浸透がよくなります。
肌寒い日や乾燥している日の外出には手袋も忘れずに。
・手に触れるものは低刺激のものを選ぶ
保湿のために尿素配合のハンドクリームを使う場合ですが、
尿素には、角質溶解作用といって、
角質の硬い部分を除去する作用があります。
厚くなってしまった角質には効果がありますが、
傷口があったり、元から角質が薄い敏感肌や、
若者の中でも、特に幼児には刺激が強いので、
避けたほうが良いでしょう。
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